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バックムーンとは?意味・由来・見頃をやさしく解説

2025.07.01 宇野真史

バックムーンの基本情報

バックムーンとはどんな満月?

バックムーン(Buck Moon)とは、毎年7月に観測される満月の愛称です。アメリカ先住民の文化に由来する呼び名で、日本ではまだあまり馴染みがないかもしれませんが、夏の夜空を彩る特別な満月として知られています。

7月は梅雨明けの時期と重なることも多く、澄んだ夏の夜空に輝く美しい満月を楽しめる絶好の機会です。普段あまり月を意識しない方も、この機会にぜひ夜空を見上げてみてはいかがでしょうか。

名前の由来と意味(ネイティブアメリカンの暦)

バックムーンという名前の「バック(Buck)」は、英語で「雄鹿」を意味します。7月は雄鹿の角が新しく生え変わる時期にあたることから、アメリカ先住民(ネイティブアメリカン)によって名付けられたと言われています。

ネイティブアメリカンは、古くから月の満ち欠けに基づいた太陰暦を用いて生活していました。彼らは各月の満月に、その時期の自然現象や動植物、生活習慣にちなんだ名前を付けて季節の移り変わりを捉えていたのです。バックムーンもその一つです。

他の満月(ストロベリームーンやハーベストムーンなど)との違い

バックムーンと同様に、1年の各月の満月にはそれぞれユニークな愛称が付けられています。これは、ネイティブアメリカンが季節を把握するために用いていた呼び名が由来となっています。例えば、6月の満月はイチゴの収穫期にちなんで「ストロベリームーン」、9月の満月は農作物の収穫期であることから「ハーベストムーン」と呼ばれます。

各月の満月の主な呼び名は以下の通りです。

  • 1月:ウルフムーン(Wolf Moon)
  • 2月:スノームーン(Snow Moon)
  • 3月:ワームムーン(Worm Moon)
  • 4月:ピンクムーン(Pink Moon)
  • 5月:フラワームーン(Flower Moon)
  • 6月:ストロベリームーン(Strawberry Moon)
  • 7月:バックムーン(Buck Moon)
  • 8月:スタージョンムーン(Sturgeon Moon)
  • 9月:ハーベストムーン(Harvest Moon)
  • 10月:ハンターズーン(Hunter’s Moon)
  • 11月:ビーバームーン(Beaver Moon)
  • 12月:コールドムーン(Cold Moon)

ちなみに、バックムーンには他にも「サンダームーン(Thunder Moon:雷月)」や、干し草(Hay)の収穫期であることから「ヘイムーン(Hay Moon:干し草月)」といった別名もあります。

バックムーンはいつ見られる?【2025年版】

2025年のバックムーンの日付と時間

2025年のバックムーンは、7月11日(金)に見ることができます。満月となる正確な時刻は、日本時間で19時58分頃です。満月の日付は毎年少しずつ異なりますので、事前にカレンダーなどで確認することをおすすめします。

観測に適した時間は、月が昇り始める夕方から夜にかけてです。特に、夏の満月は冬の太陽のように低い軌道を通るため、地平線近くで大きく見えることがあります。月は東の空から昇り、深夜にかけて南の空高くへと移動し、明け方に西の空へ沈んでいきます。

観測におすすめの時間帯と方角

バックムーンを観測する際は、まずその日の月の出の時刻を確認しましょう。日没後、月は東の方角から姿を現します。時間が経つにつれて南の空へと移動していくため、夕方から宵のうちは東の空を、深夜は南の空を中心に探すと見つけやすいでしょう。

観測には、もちろん晴れた夜空が理想的です。しかし、たとえ雲が多くても、満月の持つ特別なエネルギーは変わらないと言われています。月が雲間に見え隠れする様子もまた趣があります。より美しい月を堪能したい場合は、街の明かりが少ない郊外や、開けた場所での観察がおすすめです。

ここまでバックムーンの基本情報と2025年の見頃について解説しました。次は、実際にバックムーンを楽しむためのアイデアをご紹介します。

バックムーンの楽しみ方

写真撮影のコツとおすすめ機材

美しいバックムーンを写真に収めるためのコツをご紹介します。スマートフォンでも簡単な工夫できれいに撮影できます。

スマートフォンでの撮影:
手ブレを防ぐことが最も重要です。三脚があればベストですが、なければ近くの柵や手すり、壁などにスマホを固定し、セルフタイマー機能や音声シャッターを使って、シャッターボタンを押す際の振動を防ぎましょう。ズーム機能を使う場合は、画質が劣化しにくい光学ズームの範囲内で使用するのがおすすめです。デジタルズームは画質が荒れやすいため注意が必要です。ピントが合いにくい場合は、画面上の月を長押ししてフォーカスロックを試してみてください。

一眼レフカメラなどでの撮影:
三脚を使用してカメラをしっかり固定しましょう。望遠レンズがあると、月を大きく捉えることができます。マニュアルフォーカスでピントを正確に合わせ、ISO感度を低めに設定し、シャッタースピードを調整して適正な露出を探ってみてください。ライブビュー機能を使うとピント合わせがしやすくなります。リモートシャッターやセルフタイマーを活用して、シャッター時のブレを防ぎましょう。

家族や子どもと楽しむアイデア

バックムーンは、家族や友人と夏の夜を楽しむ絶好の機会です。2025年のバックムーンは7月11日(金)の夜です。夏休み期間のご家庭も多いかもしれませんね。ぜひ、夏の思い出づくりに満月観賞を取り入れてみませんか?

お子さんと一緒に、月の模様が何に見えるか想像したり、月にまつわる神話や物語を話したりするのも楽しいでしょう。双眼鏡や天体望遠鏡があれば、月のクレーター(表面の凹凸)をより詳しく観察でき、知的好奇心を刺激します。空気が澄んでいれば、満月の周りに輝く明るい星を探してみるのも良いですね。

レジャーシートを広げて、飲み物やお菓子を用意し、月見ピクニックを楽しむのもおすすめです。夏の夜風を感じながら、特別な満月の夜を満喫してみてはいかがでしょうか。

スピリチュアルな意味と占い的解釈(気になる人向け)

バックムーンがもたらす運気の変化とは?

スピリチュアルな観点から見ると、バックムーンには特別な意味が込められていると考えられています。

バックムーンの由来である「雄鹿の角の生え変わり」は、「再生」「成長」「生命力」の象徴とされます。古い角が落ちて新しい立派な角が生える様子から、「不要なものを手放し、新たな可能性を受け入れる」「困難を乗り越えて成長する」といったエネルギーを持つ満月と解釈されることがあります。

また、かつて鹿の角が貴重なものであったことから、「豊かさ」や「成功」につながる運気をもたらすとも言われています。このため、バックムーンの夜に、健康、仕事、目標達成、あるいは自己成長に関する願い事をする人もいるようです。停滞していた物事を前進させたり、新しい挑戦を始めたりするのに良いタイミングと捉えることもできます。

星座別の影響やアドバイス(簡単に)

満月の影響は、その時の月の位置(星座)によって異なると考えられています。バックムーン(7月の満月)がどの星座で起こるかによって、その年のテーマが変わるという解釈もあります。(注:2025年7月11日の満月は山羊座で起こります)

一般的に、満月の影響は個人のホロスコープ(生まれた時の天体の配置図)によって異なりますが、太陽星座に基づいた簡単な傾向としては、以下のように言われることがあります。

  • 火の星座(牡羊座、獅子座、射手座):情熱や行動力が高まりやすい時期。新しい目標へのチャレンジに意欲が湧くかも。
  • 地の星座(牡牛座、乙女座、山羊座):現実的な感覚や達成力が増す時期。努力が形になりやすい時。安定や基盤固めを意識すると良いかも。
  • 風の星座(双子座、天秤座、水瓶座):コミュニケーションや知性が活性化する時期。情報交換や人との交流からヒントが得られるかも。
  • 水の星座(蟹座、蠍座、魚座):感受性や直感力が高まる時期。自分の内面と向き合ったり、創造的な活動に取り組んだりするのに良いかも。

これらはあくまで一般的な傾向ですので、参考程度に留め、ご自身の感覚を大切にしてください。

まとめ|バックムーンを見逃さないために

バックムーンは、アメリカ先住民の文化に由来する7月の満月の美しい呼び名です。2025年は7月11日(金)に観測のチャンスがあります。雄鹿の角が生え変わる時期にちなんで名付けられたこの満月は、「再生」「成長」「豊かさ」といったポジティブなエネルギーを象徴すると言われています。

写真撮影に挑戦したり、家族や友人と一緒に夜空を眺めて楽しんだり、あるいはスピリチュアルな意味合いに思いを馳せて願い事をしてみたりと、バックムーンの楽しみ方は様々です。梅雨が明け、本格的な夏の訪れを感じさせる時期の満月は、私たちの気持ちを一層高めてくれるかもしれません。

ぜひ2025年7月11日の夜は、東の空に昇る美しいバックムーンに注目してみてください。満月の神秘的な輝きを眺めながら、心を落ち着け、新たな気持ちでこれからの日々を過ごすきっかけにしてみてはいかがでしょうか。来年以降のバックムーンの日付も、ぜひチェックして見逃さないようにしましょう。きっと素敵な夏の思い出になりますよ。

宇野真史

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